Wordの書式設定を理解するための用語を整理する。
Webの情報を読むと、スタイル、クイック スタイル、スタイル ギャラリー、クイック スタイル ギャラリー、スタイル セット、クイック スタイル、スタイル セット ギャラリー、クイック スタイル セット ギャラリーなどの用語が入り乱れておりこれらが同じものなのか、違うものなのかわかりにくい。この点を整理した。
スタイルとは
スタイルとは複数の書式をまとめて定義したものである。
具体的にはスタイルは「文字書式」と「段落書式」の組み合わせである。(「文字書式」または「段落書式」のみを定義したスタイルもある。)
「文字書式」:「文字の大きさ」「フォント」「太さ」「色」「下線」「斜体」など
「段落書式」:「配置」「段落間の間隔」「前後の段落との関連」「インデント」「アウトラインレベル」など
スタイルを使用すると、文書の任意の範囲にこれらの書式を一括で適用できる。
スタイルは再利用可能である。
要するにスタイルとは複数の書式をまとめて一発で指定するためのWordの仕組みである。もしスタイルがなければ、フォント、配置、色など1つ1つ別々に指定することを繰り返さねばならず大変面倒なことになる。
スタイル セット
複数のスタイルを1つのグループとしてまとめたもの。英語で言えばStyles、要するにスタイルの複数形、というだけのこと。
具体的にはスタイルセットでは通常、見出しレベル、本文テキスト、引用箇所、タイトルなど1つの文書構成するために必要なスタイルがまとめて定義されている。
Wordを実際に使用する際には、まずスタイルセットを選択 → そのスタイルセットの中に含まれているスタイルを適用する、という手順になる。
スタイルギャラリー
スタイルギャラリーとはWord上のスタイルの一覧表示画面(領域)のことである。
Word 2013では、リボンの[ホーム] → [スタイル]に表示されている。
スタイル セット ギャラリー
スタイルではなくスタイルセットの一覧表示画面のこと。
理解するためのポイント
クイックという言葉はあってもなくても意味は同じである。スタイル=クイックスタイル、スタイルギャラリー=クイックスタイルギャラリーという具合である。
ギャラリーとはWord上の一覧表示のこと。ギャラリー(画廊)風であるのでこの名前がある。
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