分散分析の文脈では、対象となるデータの構造から、実験デザインは、バランスデザインとアンバランスデザインに分類される。
バランスデザインとは、各水準のサンプル数が等しい実験デザインのことである。
アンバランスデザインとは、各水準のサンプル数が異なる実験デザインのことである。
即ち両者の違いは、ある要因における各水準のサンプル数が等しいか否かという点である。
特徴
バランスデザイン、アンバランスデザインとも分散分析を適応可能であるが、検定力が異なることが知られている。
1要因の分散分析の場合、バランスデザイン、アンバランスデザインとも平方和の分割が可能であるが、2要因以上の分散分析ではアンバランスデザインでは平方和の分割ができないことが知られている。
2要因以上の分散分析では、全体平方和を各効果および残差になんらかの方法で分割する必要があり、いくつかの方法が提案されている。各方法は「平方和のタイプ」として分類されている。