傾きを基準変数とするモデル (slope-as-outcome model)

マルチレベル分析において、ランダム切片・係数モデル分析の結果、上位グループによる差異の存在が明らかになった状況を考える。この分析に続いて、更にランダム切片および各ランダム係数について、上位レベルの説明変数での解析を試みる手法が「傾きを基準変数とするモデル」である。

上位レベルの説明変数とは、具体的には上位レベルの各グループの特徴を説明する(と考える)変数のことである。

例えば上位レベルが複数の学校であった場合、上位レベルの説明変数として、男女共学、中高一貫などを考えることが出来る。病院であれば、大学病院、市中病院、クリニックなどを考えることもできる。これらの水準によって、ランダム切片、ランダム係数の変動の説明を試みる手法が「傾きを基準変数とするモデル」である。

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