AlfrescoでMicrosoft Officeファイルのオンライン編集を行う方法(SSL証明書を使わない方法)

(1) SharePointモジュールのインストール

Alfresco本体に加えてSharePointモジュールもインストールしておく必要がある。Alfrescoインストール後にSharePointモジュールを追加インストールすることもできるが手順が面倒くさい。本体インストール時にSharePointモジュールもあわせてインストールしておいた方がラクかと思われる。

(2) Alfrescoサーバー機のファイヤウォール設定

デフォルトではAlfrescoインストール後にSharePointモジュールはポート 7070番を使用する。変更も可能である。どの番号に設定したにせよクライアントからアクセスできるようにこのポートを開放する必要がある。Windows10でのポート開放の手順は以下にある。

FileZillaでFTPSサーバーを構築する(4):Windows10 ファイアウォールの詳細設定
Windows10では「セキュリティが強化されたWindowsファイヤウォール」を用いてファイヤウォールの詳細設定を行う。起動方法は(1)Windowsのスタートボタンをクリック → (2)「セキュリティ」と入力 → (3)表示されるア...

(3)  alfresco-global.propertiesファイルにvti.server.external.host変数を設定。

デフォルトではローカルマシーン名になっている。このままではネットワーク経由でアクセス不可能なので、ネットワークからアクセス可能なドメイン名(yourcompany.comなど)に変更する。

vti.server.external.host=サーバーマシンのホスト名

上記(1)~(3)はAlfrescoサーバーでの作業。サーバーでの作業はここままで。

(4) Alfrescoクライアント機のレジストリ設定

Microsoft Officeがデフォルトでは非SSLでのSharePointとの通信を許していないためレジストリエディタでレジストリを編集して通信を許可する。編集が必要な
レジストリキーは以下2つ。

  1. 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WebClient\Parameters\BasicAuthLevel」の値を2に変更する(キーが無い場合はREG_DWORDで作成する)
  2. 「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Common\Internet\BasicAuthLevel」の値を2に変更する(キーが無い場合はREG_DWORDで作成する) Office\15.0の15.0の部分は、インストールされているOfficeのバージョンによってことなる。自分の環境で一番数字の大きいもの探して編集する。

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