Scapple : コンセプトマップ vs マインドマップ

コンセプトマップとマインドマップは明確に区別されず同義に使用されていることも多いが、厳密には異なる概念である。

コンセプトマップの方が広義の概念であり、マインドマップはコンセプトマップのうち、特殊な条件を満たすものである。

コンセプトマップはキーワードを列挙し関連するものを線(リンク)で結んだだけの図である。コンセプトマップではキーワードがネットワークを構成する。

マインドマップでは、キーワードが必ずツリー状に(=階層的に)展開されるという条件がつく。即ち出発点となる概念(central topicと呼ばれる)が必ずあり、後続するキーワードは必ずその枝葉とならねばならない。実際のマインドマップ図は放射状に書かれることが多いため、一見ツリー型に見えないが、実体としてはツリーである。ツリー構造であるということは、ロジカルシンキングの言葉で言えばMECE、エディタの言葉で言えばアウトラインプロセッサ、OSの言葉で言えばフォルダとファイルの関係に相当する。

PCのソフトウェアも上記2つにそれぞれ対応したものがある。即ちコンセプトマッピング・ソフトウェアとマインドマッピング・ソフトウェアである。

ネットワーク型がいいかツリー型がいいか、どちらを使用すべきかは目的によるが、ネットワークはツリーを包摂する概念であるのでネットワーク型を扱えるツールであればツリー型も当然扱える。つまりコンセプトマッピング・ソフトウェアはマインドマッピング・ソフトウェアとして使用することも可能であるが、逆はできない。それではなぜマインドマッピング・ソフトウェアが存在するのかという理由であるが、それ専用に特化することでマインドマップの作成に限定すればより効率的に操作が可能だからである。

以上の区別を前提としてWindowsで使用できる具体的なソフトウェアを紹介しよう。

コンセプトマッピング・ソフトウェア

Scapple

CmapTools

Visual Understanding Environment

irohaノート

FrieveEditor

マインドマッピング・ソフトウェア

MindJet

FreeMind

XMind

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