乳癌.jp
- 術前化学療法 = ネオアジュバント化学療法(NAC;neoadjuvant chemotherapy) = 最近ではPST(primary systemict reatment;一次全身療法)と呼ぶこともある
- 自覚的な腫瘍縮小率 80%
- NACの治療効果がなくがんが進行してしまう確率は 5%以下
- NACによるpCR率(病理学的に完全に消失してしまう確率)は10%。 pathological complete response;pCR例)
四谷メディカルキューブ
世界中で一致している意見では、アンスロサイクリン(あるいはアンスラサイクリン)系、タキサン系と呼ばれるグループの抗がん剤が乳がんにはもっともよく効くとされています。 術前化学療法でもこれらの薬が選択されますが、欧米のデータからは両方の薬を使うことでがんが見た目上消えてしまう確立を高くすることができるとされています。しかしこの2種類の薬を同時に使うと毒性が強くなりますので順番に使うことが多いです。
乳腺外科では、基本的に手術後に予防的な抗がん剤治療を勧められる人に術前化学療法(術前抗がん剤治療)をお勧めしています。手術後に予防的な抗がん剤を勧められる人はスイスの St.Gallenというところで決められた基準や米国のNCCNといった大きな会議によって決まるのが世界中で標準的に行われている方法です。
手術後に抗がん剤を受けるより手術前に受けたほうがいい理由は、同じ治療を受けるのであれば手術前に受けておいたほうが治療効果の判定も確実にできますし、抗がん剤により腫瘍が小さくなる、あるいは無くなってしまう可能性があるからです。 具体的に術前化学療法を受けられる人は以下のすべてを満たす場合
(1)腫瘍径2cm以上
(2)StageIIorIII
(3)60歳以下(ただし状況によっては、60才以上でも投与することがあります)
(4)performance status 0~1腫瘍径2cm以下でも下記のいずれかに該当する場合
(1)ER/PgRがともに陰性の場合
(2)術前の病理検査で病理学的グレード3
(3)術前の病理検査で脈管浸潤陽性
(4)35歳以下
