基礎知識
- IMRT(JASTRO定義) : 3D-CRTの進化系。逆方向治療計画(inverse plan)に基づき、空間的、時間的に不均一な放射線強度を持つビームを多方向から照射することにより、病巣部に最適な線量分布を得る放射線治療。
IMRTの手法
- Static Multileaf Colimation (SMLC) – IMRT
- Dynamic Multileaf Collimation (DMLC) – IMRT
- Tomotherapy
- Physical Modulators
- Volumetric Modulated Arc Therapy (VMAT) @: Elekta-VMAT
- RapidArc : Vaian Volumetric Arc Therapy
治療計画
- 腫瘍体積25cc以下では2.5mm、25cc以上では5mmのスライス厚が望ましいとの報告あり
頭頸部癌 治療計画
- 治療計画CTによる線量低下は頭頸部IMRTでは1%以下であり、臨床的に問題なしとの報告あり
- 咽頭収縮筋への照射線量と嚥下障害の関連が報告されている。
- 咽頭収縮筋は上・中・下に分類される。特に上咽頭収縮筋への線量が55Gyを超えると嚥下障害の発生頻度が10Gyあたり19%上昇する。
前立腺癌 治療計画
- 前立腺そのものをGTVとする場合、被膜外浸潤の程度は5mmとすれば97.2%の症例をカバーできるとの報告あり。低リスク症例以外においてはPTVマージンを少なくとも5mmとる必要がある。(CTVマージンか?)
GTVの輪郭描画(Mclaughlinらによる注意事項)
- 前立腺尖部の同定には、Genitorurinal diaphragma(GUD)を同定し、次いで尿道球から頭側方向に画像を見ていき、肛門括約筋に挟まれた領域の形状が三角形から円形さらにスリット状に変化し始めた部位が前立腺尖部である。
- 輪郭描画を前立腺尖部から底部方向に行っていくと理解しやすい
- 前立腺の最大横断面においては前立腺前方および側方の軟部組織を除外するように
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底部近傍では通常、円形に近い形状を保持しながら、収束していくことを念頭において輪郭描画を行う
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矢状断で輪郭確認を行い、大きくはみ出した部分は修正を加える
6.不確実な点が残る際には、大きめに描画する方が安全である
7.それでも解決しない場合には、MRI画像により修正を加えるべきである
Seminal Vesicles(SV)の輪郭描画
- Kestinらは高リスク前立腺癌を検討し、ほとんどの症例でSV浸潤は2-2.5cmの範囲であることを明らかにした
- ESTROガイドラインは上記報告に基づき、低リスク群では精嚢を含めない、中リスク群では1cmの長さで、高リスク群では2cmまでのSVを含めるよう推奨している
骨盤リンパ節を含めるべきか?
- RTOG9413ではリンパ節転移の危険性が15%以上を考えられる症例に対しては、予防的に骨盤リンパ節照射を行う利点があると報告している。しかしこれには異論もある。
脳腫瘍(GBM)
- Iuchiらの報告: MRIでGBMの再発様式を検討。ほとんどの再発はMRIで造影される領域から5-6mmの範囲で起きる、それよりも2cmの範囲からの再発は60Gyでは起こらない、T2W1で高輝度領域には細胞レベルでの腫瘍浸潤があるがこの領域では40Gy相当で再発がない → これらのデータに基づくSIBを考案しmOS 37ヶ月と向上した。(PTV1: 造影から5-6mmの領域、60Gy以上、PTV2: 造影から2cmの領域、60Gyで十分、PTV3:T2WI高輝度 40Gyで再発なし)
線量計算
- IMRTでは一般に、最大線量、最小線量、平均線量、D95で腫瘍のどのくらいの割合を囲むのかを目標として定めておく

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