放射線関連肺障害(Radiation-induced lung injury : RILI)
- 放射線肺臓炎(radiation pneumonitis:RP) 急性期~亜急性期
- 放射線肺線維症(radiation fibrosis:RF) 晩期合併症
重症度
- CTCAE ステロイド使用はG2、酸素投与はG3、呼吸器使用はG4
RILI発生のリスク因子
- DVH関連ではV20、Mean lung doseなど
- V20が20~35%未満が望ましいと考えられている。
エビデンス
Tsujino: cCRT 肺癌71例 DVHとRPの関係。V20が25%を超えた症例では60%にG2以上のRPが出現した。
Grahamら: 3D-CRT 99名。G2以上のPRについて、V20 < 22%では0%、22%<V20<31%では8%。V20 >35%ではG5あり。
- DVH以外のリスク因子:喫煙歴、COPD、治療前の低肺機能、膠原病などの自己免疫疾患、タモキシフェンなどのホルモン療法、ステロイド併用など
診断
- 自覚症状: 乾性咳嗽、呼吸困難、微熱が多い。胸痛、食思不振も時にみられる。
- 他覚症状: 頻呼吸、チアノーゼ、肺雑音。
- 血液検査: 多核白血球の出現、血沈上昇、LDH,CRP,SP-D,SP-A,KL-6上昇。いずれも非特異的。
- CXP: 亜急性期には異常なしのこともある。斑状影、網状影、線状影、volume lossなど。
治療
- 照射後3~18ヶ月の間は呼吸機能改善の可能性あり → それ以降は困難。
- ステロイド投与:0.5~1.0mg/kd/dayのPSL2週間 → 3~12週間で漸減。
- 抗生剤やステロイドにはRP予防効果はない。
- ステロイド抵抗性の場合、アザチオプリン、シクロスポリンなどの免疫抑制剤を考慮してもよいかもしれない。
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