[論文] Second nonbreast malignancies after conservative surgery and radiation therapy for early-stage breast cancer. 早期乳がんBCT後の二次がん SEERとの比較

原題

Galper S, Gelman R, Recht A, Silver B, Kohli A, Wong JS, et al. Second nonbreast malignancies after conservative surgery and radiation therapy for early-stage breast cancer. International Journal of Radiation Oncology* Biology* Physics. 2002;52: 406–414.

対象と方法

1884名 StageⅠ-II、拡大切除(gross excision) + 照射60Gy以上 1970-1987年
57%が鎖上/腋窩照射あり
27%が全身治療あり
診断時年齢中央値は52歳
腫瘍径中央値は2cm
競合イベント:遠隔転移、対側乳癌、死
比較対象:SEER、白人女性、年齢5年ごと、暦年5年ごと。SEERでは二次がん発生の中央値10.9年(範囲0.2-28.9年)。

結果

経過観察8年で、遠隔転移432名(23%)、局所領域再発295名(16%)、対側乳癌159名(8%)が発生した。
1884名中、147名(8%)が対側乳癌を発生した(SEER期待値は127.7名) → 絶対リスク1%、相対リスク15%。
その他の詳細な結果は以下の通り(未訳)
最初の5年間では観測、期待2次発がん数は同様(47 vs. 46.9)

5年後以降、2次発がんは期待より24%多く観測された(100 vs. 80.8, p= 0.02)

50歳以下では、2次発がん数は期待より観察で43%多かった (40 vs. 28, p = 0.02)

50歳以上では, 2次発がん数は期待より観察で7%多かった (107 vs. 99.7, p = 0.25)

肺の2次発がんは33名であった、SEERの期待数21.67より52%多かった (p = 0.01)

肺がんの殆どは照射後5年以降(n = 23)、50歳以上の患者に起きた(n=27)

卵巣癌:50歳以下では観察数が期待数より有意に多かった (7 vs. 1.96, p= 0.004)。しかし50歳以上では有意差なし (5 vs. 5.3, p = 0.61)。

ザルコーマ7例中、3名は照射内再発だった。

結論

BCT患者の8%に二次がんが発生した。一般人口と比べた絶対リスクは1%であった。このリスクの過剰は5年後でのみ観察された。特に肺がんと卵巣がんが増えていた。

コメント