要約
目的
日本のがん患者の死生観を調査し、それが患者の年齢・性別および身体状態とどのように関連しているのかを検討した。
またがん患者の死生観が、彼らが人生の最期の日々をどこで過ごしたいかということ、自分の予後を告知されたいかとどう関連しているかも調査した。
方法
450人の放射線治療部の東大病院の放射線科に外来通院中のがん患者
死生観を測定するために平井らの開発した臨老式死生観尺度(Death Attitudes Inventory ;DAI)を使用した。
結果
450名のがん患者にアンケートを配布し、310名から回答を得た(回答率 69%)
t検定および1次分散分析から、死の恐怖・不安は65歳未満の群で有意に低かった(17.73+6.69 vs 15.43+
7.69, t ¼ 2.685, df ¼ 280, p , 0.01)、KPS 70以上の群では有意に高かった(16.88+7.21 vs 12.73+7.09, t ¼ 2.168, df ¼ 280, p ¼ 0.03)
性別、遠隔転移、病期(ステージ)による有意差はなかった。
結果の重要性
がん患者の死生観は性別、年齢、身体状態の影響を受ける。
これらの要素を考慮に入れることは、がん患者が人生最期の日々をどこで過ごしたいかを予測するなどの際に有用である。

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