統計ソフトRを独学するための本を紹介します。Rの本は内容的には、入門書、リファレンス、各統計手法に特化した本などに分類できると思います。また統計学に重きをおいた本とプログラミングに重きをおいた本という分類もできると思います。
入門書
Rは統計解析ソフトでありますが、プログラミング言語でもあります。統計解析というよりプログラミング言語という視点からRを解説した本です。プログラミングのバックグラウンドのある方にはとっつきやすいでしょう。統計学的な情報は他の本で補う必要があると思います。
英語に抵抗がなければ入門書としてありだろうと思います。R Studioの活用など実際的なアドバイスもあります。
リファレンス(辞書的に使う本)
統計手法ごとにRでのやり方が簡潔に紹介されています。多数の手法が扱われておりリファレンスとして長く役立つ一冊です。統計手法の理論的背景についても触れていますが、紙数の限界があり本書の解説だけで十分に理解するのは難しいと思います。(2017/03/25に第2版が出ました! 間違って第1版を買わないように気をつけて下さい。)
これも辞書的な本です。統計解析についての章もありますが、むしろR言語自体の解説、具体的には、オブジェクト(ベクトル、マトリックス、データフレーム、リスト)、関数、ファイルI/O、グラフィックスあたりの情報が充実しています。
これはRではどうやるのだろう?というよくある疑問とその答えという形式でまとめられた本です。そういう意味で即戦力になりやすいですが、網羅的な本ではありません。サプリメント的な本だろうと思います。
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