エクセルのマクロに対するセキュリティ設定には4つのレベルがある。
- 警告を表示せずにすべてのマクロを無効にする
- 警告を表示してすべてのマクロを無効にする
- デジタル署名されたマクロを除き、すべてのマクロを無効にする
- すべてのマクロを有効にする(推奨しません。危険なコードが実行される可能性があります)
1、2を選択するとマクロが全く使えないため、自作マクロを活用にするには3または4の設定にする必要がある。4が推奨されていないことを考えると、事実上3番一択である。
では自作マクロにデジタル署名をするにはどうすればいいのだろうか?以下に手順を示す。
(1) デジタル証明書を作成する
「SELFCERT.EXE」というのがデジタル証明書を作成するためのアプリである。
エクセル本体からは起動することができず、exeを直接起動しなくてはらならない(不便!)。私の環境では以下のパスに存在した。
“C:\Program Files\Microsoft Office 15\root\office15\SELFCERT.EXE”
起動すると以下のような画面が達がるので、デジタル証明書につけたい適当な名前を指定して[OK]をクリック。これだけでデジタル証明書の作成は完了である。
(2) 作成したデジタル証明書をエクセルのマクロと紐付ける(=デジタル署名する)
エクセルの[開発]タブ → [Visual Basic]からVBAエディタを起動
→ VBAエディタから[ツール] → [デジタル署名]をクリック
以下の画面が表示されるので[選択]をクリック
証明書の選択画面が表示される。先ほど作成したデジタル証明書が表示されるのでこれを選択。
以上でデジタル署名完了である。
[番外編] Chromeでデジタル証明書の作成を確認する方法
Chromeのメニューから[設定] → 画面を下までスクロールして[詳細設定を表示…]をクリックすると詳細なメニューが表示される。この中の HTTPS/SSLという項目の[証明書の管理]をクリック
以下のような画面が表示され、作成したデジタル証明書を確認することができる。
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