[論文] Risk of second primary cancer in the contralateral breast in women treated for early-stage breast cancer: A population-based study. SEERに基づく早期乳癌治療後のCBCのリスク因子の検討

原文

1. Gao X, Fisher SG, Emami B. Risk of second primary cancer in the contralateral breast in women treated for early-stage breast cancer: A population-based study. International Journal of Radiation Oncology*Biology*Physics. 2003;56: 1038–1045. doi:10.1016/S0360-3016(03)00203-7

まとめ

目的:早期乳癌治療後の対側乳癌のリスク因子(RT含む)の検討

対象:SEER(1973-1996) COX回帰(調整因子は年齢、性別、組織型、RT使用の有無)。SEERではホルモン、ケモの情報は入手できない。

結果:
3ヶ月以上生存した限局浸潤癌およびDCIS患者134,501名の中で5679(4.2%)にCBCが発生した。
CBCの10,20年発生率は6.1%,12%。

多変量分析では以下の因子が有意。
髄様癌(RR=1.18, 95%CI 1.02-1.37)
黒人(RR=1.20, 95%CI 1.08-1.33)
年齢>55(RR=1.15, 95%CI 1.08-1.22)

RTありでは1234/37379(3.3%)、RTなしでは4445/97112(4.6%)でCBCあり。
全体ではRTはCBCに有意な相関なし。
RTの影響は観察時期(治療後経過時間)によって異なる。

最初の5年間ではRTはCBCと有意な相関なし。
5年以上生きた患者では、RTはCBCの14%の増加と相関(RR=1.14, 95%CI 1.03-1.26)。特に<45歳(RR=1.32, p=0.01)、>55歳(RR=1.15, p=0.04)で明らか。

CBC発生率
RTあり(5,10,15,20年) 2.9%,6.5%,10.2%,13.4%
RTなし(5,10,15,20年) 3.0%,6.0%,8.9%,11.8%
絶対リスク上昇(10,15,20年) 0.5%,1.3%,1.6%

その他有用な情報

初発乳癌のリスク因子:飲酒、喫煙、白人、運動不足、良性の乳腺の状態、生殖およびホルモン関連因子、食事、遺伝子、家族歴、職業/診断/治療による放射線被爆(2-12)。

2次乳癌(対側乳癌)は、乳癌患者の二次がんで最多であり約半数を閉める(13)。

多くの研究が小葉がん(lobular carcinoma)をCBCのリスク因子としている(15,20,28)。

BCTないしPMRTでは対側乳腺は散乱線により0.5-4Gyの被爆(50Gyの治療線量の1-8%相当)することが知られている(45-53)

ウェッジの使用により散乱線による対側乳腺の被爆が増える。

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