原題
Annual Hazard Rates of Recurrence for Breast Cancer After Primary Therapy
目的
乳がんの長期再発率は一定か、緩徐に低下か、ゼロに達するのかを決定すること。
再発ハザードに対する予後因子の影響を決定すること。
方法
乳癌に対する術後治療を調べたECOGの7つの完了した研究に組入れられた盲検化されていない全患者を、乳癌再発の年間ハザードの観点から分析した。
結果
グループ全体では、1-2年後に再発ハザードのピーク(13.3%)があった。
2-5年後にハザードは一定の割合で減少を続けた。
5年-12年後のハザードの減衰は極めて緩徐であり、年間ハザードは4.3%であった。
最初の5年間に再発ハザードのピークがあり5年移行緩徐に減少するパターンは、程度の差こそあれ、ほとんど全てのサブグループで観察された。
リンパ節転移3個以上のような高リスク群は、低リスク群に比べ全ての期間を通して高いハザードを示した。
結論
術後5年以降の乳がん患者の再発ハザードは緩徐に減少する。術後5-12年の平均再発ハザードは年4.3%である。この患者群は細胞休止薬や分化薬の研究に適してるかもしれない。
その他知見ピックアップ
術後3-4年でER(+)群とER(-)群のハザードはクロスする。5年後以降はER(+)群のハザードが高い。
閉経後患者の方が閉経前よりハザードが高い。(閉経後乳癌の再発率は低いという信念とは反する結果)
最初の5年でハザードが高くその後緩徐に減少するパターン(早期と後期のコントラスト)は、腫瘍サイズ大、リンパ節転移多のハイリスク群で強調されており、低リスク群では最も目立たなかった。これらハイリスク群のハザードは最も急峻に減衰するとも言える。
ER(+)ではER(-)に比べ、最初の5年のハザードは低い一方、5-12年のハザードはかえって高かった。


コメント