この要約を元にがん対策企業アクションのニュースレターを作成済である。
Physical Activityの項を抄訳
運動不足は発がんリスクを高める[8]。
米国では成人が60%以上の慢性的な運動不足であり、25%はほぼ座りっぱなしで1日を過ごしている[34]。
座りっぱなしの生活習慣はがんによる死亡の5%と関係していると推定されている[35]。
非喫煙者では、運動は体重コントロールと食事と並ぶ、自分で修正することのできる最大のリスク因子である[36]。
日本のコホート研究では、運動と、大腸がん、肝臓がん、膵臓がん、胃がんの減少の連関が示されている[37]。最も明確なデータがあるのは大腸がんと乳がんである[38-41]:
●中等度~強度の運動とER陰性乳がんの負の相関を示した研究が1つある。但しこの研究ではER陽性乳癌との相関は示されなかった[40]。
●52の研究のメタ解析では、大腸がんでは、最も運動している群と最も運動していない群の間で24%のリスク減少が示された(RR 0.76, 95% CI 0.72 to 0.81)[38]。
続いてなされた21の研究のメタ解析では、大腸がんのリスクは27%減少した, 最も運動している群と最も運動していない群の間で。リスク減少は近位大腸がんと遠位大腸がんの間で差がなかった[42]。
20の研究のメタアナリシスでは運動により大腸ポリープのリスクが15%減少していた [43]。
●運動と乳がんおよび大腸がんのリスク低下の関係は、全ての体重レベルで示された。これは体重のいかんかかわらず運動が防御的な作用をすることを示すものと考えられている [37,44-46].
●数は限られているが、運動は子宮体がんおよび前立腺癌に対しても防御的に作用するという報告もある [38,47,48].
運動が防御的作業を発揮するいくつかの機序が提唱されている:循環インスリン、ホルモン、その他成長因子の減少。プロスタグランジンレベルの変化。免疫機能の改善。胆汁酸代謝の変化。 [49-51]
人生のある時期(例えば思春期)の運動により、疾病に対する追加の防御があるかもしれない(特に乳がん) [52,53]。
がん予防をもたらす最適な期間、強度、身体活動の頻度、は不明である[8,34-53]。
身体活動(Physical activity)と運動(exercise)
・身体活動(Physical activity)とは基礎代謝以上にエネルギー代謝を増加させる骨格筋の収縮によって生み出される身体の運動のこと。職業的、家事的、娯楽的、移動的のカテゴリーに分類される。
・運動(exercise)とは、身体的フィットネスの1つまたは複数のコンポーネントの改善あるいは維持を主目的とする、 計画性、構造性、反復性、目的性のある身体活動の形式。
座位時間短縮のための介入
sitstandデスクは座位時間を短縮する。カウンセリングやコンピュータのプロンプトによる介入では座位時間短縮効果がなかった。
運動がなぜがんを予防するのか(生理的機序)
循環インスリン、ホルモン、その他成長因子の低下、プロスタグランジンレベル、免疫力向上、胆汁酸代謝の変化など。
運動してはいけないケース
重篤な心臓病(不安定狭心症、コントロールされていない症候性心不全)、急性の非心臓疾患(感染、腎不全)

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