FLVとSWFはいずれもAdobe Flash(アドビシステムズ社が開発した動画やゲームなどを扱うための規格)で使用されるファイル形式である。そのまま拡張子にもなっている。
簡単に違いを言えば、FLVは単なる動画ファイルであるのに対し、SWFは動画の他、画像、文字列、音声、更にはユーザーとのインタラクティブなやり取りを可能にするスクリプトまでも含めることのできる一種のプログラムファイルである。単なる動画ファイルと、その動画にプラスαの機能を含めたゲームの実行ファイルの違いのようなものである。
以下に各ファイル形式についての情報を列挙する。
SWF
元来は”Shockwave Flash”の略であったが後に”Small Web Format”の略に変更された。(Shockwave FlashとShockwaveは別の技術であり混乱を防ぐためとされる。)
一種のプログラムファイル。
ベクトルフラフィックス、文字列、動画、音声およびスクリプトを含む。
FLVはSWFに埋め込み可能。一部制限はあるものの原則的にSWFはFLVの全機能を使用可能。
FutureWave Software社が開発 → Macromedia社が買収 → Adobeに買収されて今日に至る。
ActionScript programming languageと互換性がある。このプログラミング言語を用いてゲームのようなインタラクティブ機能やミュートボタンの追加などが可能である。
なお開発段階でのソースファイルは(.fla)である。この.flaファイルをコンパイルするとswfファイルが生成される。
FLV
Flash Videoの略。
動画ファイル。主にインターネットで動画を配信するために使用される。
Macromedia社が開発、後にAdobe社が買収。
動画と音声からなる。動画形式としてはH.264, VP6, JPEG, PNG and GIF、音声形式としてはMP3、AACを含めることができる。
Flash Videoに対応している。Flashメディアコンテントとも呼ばれる。
(Flash videoの主なファイル形式は、FLV and F4V. の2つ)
FLVはSWFの動画と音声のプレイバック機能のみをサポートする。
関連
Adobe Flash、Flash VideoについてWikipediaより改変。
Adobe Flash(アドビ・フラッシュ)
Adobe Flash(アドビ・フラッシュ)は、アドビシステムズ社が開発した動画やゲームなどを扱うための規格。元の開発会社はマクロメディアで旧称は Macromedia Flash(マクロメディア・フラッシュ)。競合としては、Microsoft Silverlightがある。
Flash Video(フラッシュ ビデオ)
Flash Video(フラッシュ ビデオ)は、主にFlash Player 6以降を利用してインターネット上で動画を配信するために利用されるコンテナ型のファイルフォーマットである。Flash VideoフォーマットはYouTubeやGoogleビデオ、Yahoo! Video、ロイターを始めとした多くのニュース提供元などで次々に採用され、Web上における埋め込み動画の形式として、すぐにその地位を確立した。
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