音楽ファイル(mp3など)は、ファイルの中にアーティスト名、曲名、アルバム名などのメタ情報(ID3タグと呼ばれる。詳細はコチラ)を持っている。iTunesなどの音楽再生ソフトはこのメタ情報に基づいてファイルを整理している。
音楽以外のファイルの場合、ファイル名とフォルダ名でファイルを整理する。音楽ファイルも同様に整理可能だが、iTunesなどが使うのはその情報ではなく、メタ情報なのである。音楽ファイルの管理が特殊なゆえんである。
長らく私はこの点をやりにくいと思っていた。長年溜め込んだ音楽ファイルはフォルダとファイル名で整理してきた。音楽再生ソフトでもそのままの構造で曲を探したかったのである。
この要望に答えるソフトとしてPlexを紹介したい。
Plexはパソコンの中に蓄積してきた音楽、動画、写真などを、他のパソコン、スマホ、タブレット、テレビなど、あらゆる端末から自由自在に楽しむことを可能にしてくれるソフト(メディアサーバー)である。
Plexはサーバーとクライアントからなる。サーバーにて蓄積した音楽ファイルを一元的に集中管理する。クライアントはパソコン、スマホ、タブレットなどのメディアを再生したい端末にインストールして組み合わせて使用する。
サーバーはWindows、Mac、Linuxを、クランアントはこれらに加えて、iOS、Android、Amazon fire TV、Chromecast、Xbox、PlayStationなどをサポートしている。
PC(ブラウザ版)のクライアント画面はこんな感じである。
Plexを使用すれば、パソコン上で自分が構築したフォルダ構造、ファイル名そのままで、メディアを検索し楽しむことができる。
音楽のみならず、動画や写真も同様に管理できる。
特に動画は、再生する端末の画面サイズなどに合わせて最適なデータ量になるように自動で調節(トランスコーディング)して配信してくれるため、スムーズな再生を楽しむことができる。
家族や友人とコンテンツを共有することもできる。
Plexのようなソフトはメディアサーバーと呼ばれているが、日本ではこのジャンルはマイナーである。真価を発揮させるためには自宅にサーバー専用機があることが望ましいが、その点が壁になっているのかもしれない。サーバーがなければ機種によってはNASで代用することもできる。
Plexには無料版、有料版があるが無料版でも十分な機能を持っている。
メディアファイルの管理がどうもしっくり来ていない方は是非お試し頂きたい。
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