定義
原因帰属とは、心理学において、ある出来事の原因を何かに求める(帰属させる)心の働きのことである。
現象を因果関係で説明するのは科学一般の原理である。心理学が原因帰属を問題にする場合、科学的に妥当な因果関係の推定原理ではなく、ある意味では人間の心に潜む非科学的なバイアスに関心が向けられている。
帰属のバイアスには様々なものが知られているが、例えば「自分の成功は自分の努力の結果であり、失敗は状況のせいである」と考え、「他人の成功は偶然の結果であり、失敗は本人の能力の欠如による」と考える傾向(=基本的帰属錯誤)があることなどが知られている。


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