同義語
干渉変数、交絡変数、2次的変数、第3の変数、外生変数、調整変数
共変数、共変量(分散分析の文脈ではこう呼ばれることが一般的である)
定義
剰余変数とは、研究の焦点(主たる関心事)ではないが、目的変数に影響を与えうる変数のことである。
線形モデルでは1つの目的変数を複数の説明変数で説明するモデルを構築する。この複数の説明変数のうちには、研究者の関心対象であるものと、関心の対象ではないが目的変数に影響を与える(と考えらる)ものが存在する。後者が剰余変数である。
関心対象の変数の純粋な効果を測定するために、剰余変数の影響が統制される。統制されることが剰余変数の存在意義である。
統計モデル式の上では、全ての説明変数は等しく説明変数であり、どれが剰余変数でどれが関心対象の変数であるか区別はない。剰余変数とその他の変数の間に数学的な役割の違いはない。両者の違いは研究者の意識における関心、非関心という主観的な区別に基づくものである。