『とにかく妻を社長にしなさい』(坂下仁)

とにかく妻を社長にしなさい

サラリーマンが副業を持ち、節税しながら豊かになる具体的方法を指南した本である。

同著者にはとにかく妻を社長にしなさいいますぐ妻を社長にしなさいという2冊の本があるが、Amazonのレビューによると具体的なノウハウが書いてあるのは『とにかく社長を妻にしなさい』の方だという意見が多かったためこちらを読んでみた。

同じ収入でも、個人として課税されると高い税金でお金が貯まらないが、会社を作れば圧倒的に節税できるという主旨である。
個人レベルで会社設立となると、個人事業主が有名だが、それよりも合同会社(プライベートカンパニー)という形式の方がお得であると説くのが新しい点である。

実際に会社を作る際に、あるいは作ってから役立つノウハウの紹介が多いため、会社設立に至っていない私には即効性のあるレシピは少なかったが、それでも現実に役立ったポイントを3点紹介したい。

第1は、合同会社はネットのサービスを使って簡単に会社設立できるということ。会社設立ひとりでできるもんというサービスが紹介されていた。今後自分が設立する際には、おそらくお世話になるだろうと思う。

第2、3は中小企業の堅実な節税策として「小規模企業共済」「経営セーフティ共済」という制度を知ったこと。前者は経営者のための退職金制度であり、後者は取引先の予期せぬ倒産による連鎖倒産から中小企業を守る制度、である。いずれも掛け金を全額控除にすることができるという素晴らしい節税制度である。身内に小規模企業の経営者がいたため教えてあげたところ、早速「小規模企業共済」へ加入する運びとなった。

本書は、これから会社設立しようという人はもちろん、既に副業や自営業を営んでいる人が、とりこぼしているお得情報を見つける役に立つかもしれない。

さて、私は本書を読んでもまだ会社設立に至っていないが、それは決して本書の主張に納得しなかったからではない。
実際に会社設立して利益を被るには、なんといっても一定額以上の売上が必要だということがよくわかったからである。

節税のメリットを中心に考えれば、利益は大きくなくとも意味はあるが、売上はある程度大きくなければ意味はない。
具体的にはまず副業の収入が年間20万以下では、そもそも確定申告の必要すらないわけで会社設立もなにもない。
本書の著者は不動産(大家業)を営んでいるので数百万円の売上はたやすいだろうが、アフィリエイトでは20万だってそう簡単ではないだろう。

まずは年間数十万円以上の売上を上げる方法を見つけることが副業、会社設立への第一歩となるだろう。

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